ワインソムリエ・シンガーとして活動する澪さんのプロフィール写真

Interview — No.002

歌とワインで
空間を彩る、
二足のわらじ

ワインソムリエ / シンガーソングライター 2026.01

歌とワイン、一見まったく異なるふたつの世界を軽やかに往復する澪さん。日々研鑽を重ねるワインソムリエの知識、ライブステージで聴く人の心を震わせる歌声。まさに「空間を彩る」という言葉がぴったりの彼女に、その原動力と展望について伺いました。

"楽しませたい。そう思って始めたことが、
気づけば人生の軸になっていました"

— 澪
ワインソムリエ・シンガーとして活動する澪さんのプロフィール写真

Profile

ワインソムリエ

シンガーソングライター

飲食店で働きながらワインソムリエとして活躍。並行して、TVやラジオ、ライブ活動を中心にシンガーとして活動。空間演出へのこだわりはワインも音楽も共通しており、両立によって独自のキャリア軸を築いている。

とある日のスケジュール
07:30
起床〜朝食
08:00
ワインの情報収集、勉強
11:30
昼食を近くのカフェでとる
12:00
アーティストスタッフとの打ち合わせ
13:00
レストランでソムリエ業務
「働く時間とインプットの時間を明確に分けることで、どちらにも集中できるようにしています」
この仕事を始められたきっかけは何ですか?

「人を楽しませたい」という気持ちが10代の頃からずっとありました。芸人、ミュージカル女優か、歌手か、人の前でふざけて、ただ楽しませたい気持ちが、浅はかに思われるかもしれませんが、本気でずっとありました。

大学進学で上京し、そこからミュージカルに出会って、初めて"自分を表現する"ことに挑戦しました。いろいろな表現を試す中で、「あ、自分は歌が得意なんだ」と気づきました。

一方、東京で生活している中でワインソムリエを目指したのは、「何か別の軸も持ちたい」と考え始めたときでした。ちょうどフレンチレストランで働いていたこともあり、周りの方のサポートを受け、「これも挑戦。やるなら本気でやろう」と思いました。

前にいた音楽事務所を辞めたときに「いっそ音楽をやめてしまおうか」と悩んだ時期もあります。それでも新たな人や環境と出会い、「よく考えたら音楽をやめなくても良い」と思えてきました。今は「ワインソムリエ」「アーティスト(シンガー)」の2軸での働き方をしていこうと考えています。

ライブイベントの写真
先日のライブイベントでは素敵な歌声で会場を魅了した
原動力や最初のステップについて

「楽しませたい」という気持ちが、私の中では一貫した原動力です。ワインでも、音楽でも本質は同じで、その場にいる人と繋がって、心地よく過ごしてもらえるような"空間づくり"ができたらと常に思っています。

これまでの道のりで一番大変だったこと

音楽って本当にありふれたものだから、自分らしさを出すのが難しいんです。人と違うものを出すのは勇気がいるし、時には批判されることも。正解はありません。

きっとこの先まだキャリアの浅い「ワインソムリエ」でも同じようなことに躓くかもしれません。ですが自分や周りの仲間を信じて本気でやろうと考えています。

これからの夢や展望について

私のできること全てで"空間演出"ができること。それが私の理想です。自分がセレクトしたワインを片手に、音楽を楽しんでもらう……そんな場を、いつか自分一人でまるごとプロデュースしたいですね。

音楽活動について、今後の展望やリリース予定は?

じつはアルバムを作りたいと思っています。曲数はすでに決めていて、向こう1〜2年で出せるといいなと考えています。

澪さんの History
20 2017
上京後に出会ったミュージカル劇団に入り、お芝居・歌・ダンスなどを人前で行う
22 2019
SNSでの活動開始、ソロでの歌の活動をスタートさせる
23 2020
コロナ禍ながらもライブ活動を継続
27 2024
ワインソムリエになるために勉強開始
28 2025
ソムリエ資格取得
ワインソムリエとして励む写真
歌手活動と並行してワインソムリエを目指し日々励んでいる

澪さんにとって歌とワインとは

その場にいる人の感情を動かすための
引き出しを増やすこと

読者へのメッセージ
ワインと音楽の二足のわらじを象徴する1枚
Interviewer's Note 権上 裕介(TOKYO≠LICKS 主宰)

まず第一印象からとても素敵な人柄だと思いました。その上音楽をされていることもあり、お話が進んでいく中で、独自の世界観を感じるコミュニケーションが興味深く、そして心地よかったです。ワインのお話からも本当に好きなんだなと感じました。ファンがいるのも納得できます。

2軸の働き方をされているという背景もあり、人間としての魅力、そして時折覗かせる女性としての強か(したたか)さを感じました。

東京に住んでいる音楽家やクリエイターの方にありがちな「過剰な演出、大袈裟な表現」のようなコミュニケーションの癖が無いことに驚きました。終始、正直で素直な方で、自身の葛藤の経験や弱みもお話してくださり、私自身、労働局時代にあらゆる事業者の方と会話してきましたが、人として「自然体でいる」という言葉の意味を深く考えさせられるインタビューでした。

なによりビジネス的な角度の質問も丁寧に答えて頂けるところがとても好感を持てる方でした。
今回は、貴重なお話をありがとうございました。

取材・原文 / 権上 裕介(TOKYO≠LICKS 主宰)